●4-2.地盤の安心比較

 次に各駅周辺の、建物倒壊危険度と火災危険度を見ていきます。

 北沢1丁目~5丁目までを確認すると、地盤の揺れに対し、5丁目が一番危険度が高いということがわかります。

 一方で、北沢2丁目が一番危険度が低いことがわかります。

 形成された年代が古く、洪積層を中心とした地盤です。固結した地盤のため地震が起きた場合でも揺れが増幅されにくいことから、地震の揺れに対して比較的危険度が低い地域です。

 建物倒壊危険度の順位は東京都の中で1735位。1ヘクタール2.6棟と予測されています。

 続いて、明大前駅周辺の松原1丁目~6丁目までを確認すると、地盤の揺れに対し、3丁目が一番危険度が高いということがわかります。

 一方で、地盤の揺れに対して最も危険度が低い地域は6丁目ということがわかります。ただ、台地を刻む谷底での堆積物でできているため、軟弱な地盤です。そういった意味では、地震が起きた場合に揺れが増幅されやすいことから、地震の揺れに対して比較的危険度が高い地域ともいえます。

 建物倒壊危険度の順位は東京都の中で2557位。1ヘクタール1.76棟と予測されています。

 どちらの駅周辺も、比較的倒壊危険度は低いものの、密集地が多いため、場所によっては火災危険度が高いエリアがあり注意が必要です。