3.乗降客数の推移とその比較

 東京都交通局が発表している『各駅の乗車人員』のデータを基に、『下北沢駅』と『明大前駅』を利用する乗降客数の推移を比較していきます。

 データを確認すると、2005年からコロナ禍前の2019年までの17年間で、下北沢駅の乗降客数は11,381人(約-8.9%)減少しています。

 これは2013年に小田急線が地下化されたことが大きく影響しています。これまで渋谷方面への乗換駅として利用していた小田急線ユーザーが、地下化したことによる乗り換えの不便さから、別ルートを利用することになったため、乗降客数が減少したと予想されます。

 コロナ渦で一部再開発が完了しており、今後、駅前広場の開発も進んでいくため、これらが乗降客数にどのような影響を与えるのか注目です。

 一方の明大前駅は、44,943人(約68%)と大きく増加しています。

 コロナ禍になった2020年は、大きく乗降客数が減少していますが、学生やサラリーマンなどの単身世帯が増えていることや、賃貸住宅の供給も増えていることからも、コロナ禍が明けたら数値も戻り、さらなる増加も期待できそうです。

 ここからは不動産を購入するうえで欠かせない、治安や地盤、災害の影響についてそれぞれのデータを比較していきます。