でも、今結果を出している吉本の若手は、“しゃべくり”や“漫才コント”などのスタイルの違いこそありますが、基本的には“ボケとツッコミ”のオーソドックスな漫才なんです。場の空気や客層によってネタを変えることもできるし、1日に複数回ネタを披露する賞レースでもつねに新鮮な笑いを提供できる。1年に何回も賞レースが開催されるなかで結果を残すには“強いネタ”を複数本用意しなければならないわけですが、彼らは10年目以下の芸歴で、それを実現している。まさに、今年のM-1は彼らが大活躍すると思います」(同)

 では、今年のM-1グランプリ決勝戦に初進出が有力視される若手漫才師は、いったい誰なのか。

「まさに、ダブルヒガシ、令和ロマン、ナイチンゲールダンス、素敵じゃないかあたりはもちろん、ツギクル芸人グランプリで2位となったマセキ芸能社のひつじねいりも期待されています。ABCお笑いグランプリの決勝戦に進んでいたハイツ友の会もかなり評価が高い。芸歴5年目以下の大会『UNDER5 AWARD』で優勝した金魚番長も強いです」(同)

 例年にも増して、フレッシュな勢力が活躍しそうな今年のお笑い賞レース。年末に向けて、盛り上がっていきそうだ。