◆あえて放送内容を隠していた?

 そもそも、7月5日の『水曜日のダウンタウン』の予告編では「解散ホントドッキリ」をメインに触れ、「津軽地方の不正選挙 えげつない説」については“意外なもう1企画”という表現でごまかしている。また、同番組の公式Twitterでも、説が2つ以上ある場合は放送予定の2つの説を紹介するのが通例。しかし、7月3日にツイートされた7月5日の放送を宣伝するツイートでは、「解散ホントドッキリ」を取り上げるだけ。「津軽地方の不正選挙 えげつない説」については「他」という言葉のみで紹介されており、あえて「津軽地方の不正選挙 えげつない説」を隠していた印象。

テレビ番組の制作スタッフ
写真はイメージです
 何かしらの圧力によって放送内容を変えられるリスクを計算したうえでの今回の放送だったのであれば、浅川や岸本のように制作陣による作為的かつ情熱的な仕業だった可能性を考えたくなる。

 5日の放送にどのような思惑があったのかはわからない。それでも、政治経済に関心を持つ人は減り、投票数も減少の一途をたどる現代において、とても意味のあった内容だったと思う。また、政治経済を取り扱っている番組には参考にすべき点も多かったようにも感じた。

<文/望月悠木>

【望月悠木】

フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki