「バフェット氏に限らず、投資家の発言は一種のポジショントークとして受け止めるべきでしょう。バフェット氏の投資手法は長期保有が基本ですが、著名な投資家が特定の業種や企業の名を挙げて『買いだ』と言うときは、株価を上げて自分が利益を得るための手段のような気がします」(同)
池田氏は7月19日発売の新著『「新しい資本主義」の教科書 シン・インフレ時代、あなたを守るお金の心得』(日東書院本社)で「これからは銀行預金やタンス預金では資産は守れない。デフレからインフレへと潮目が変わったことで、資産戦略に関して『動かないこと』はそれ自体が大きなリスクになる」と警鐘を鳴らす。
近年の物価高騰で投資が注目を集める中、2024年からはNISA(少額投資非課税制度)が拡充される。池田氏は「使える人は積極的に活用すべき」とした上で、こう語る。
「ただ、NISA対象以外の金融商品にも目を向けるべきです。せっかく投資をするのであれば、わずかな税金を逃れるために、わざわざ選択肢を狭めるのは得策ではありません。そのため、NISAにはこだわらず『利益が出たら約2割の税金を払えばいい』くらいのスタンスで、あらゆる選択肢を検討すべきです」(同)
日本でもインフレが進む昨今だが、株高トレンドに乗って自分の資産を守りたいところだ。