松尾氏も、「日刊ゲンダイ」での連載にて今回の契約解除の経緯について説明した際、スマイルカンパニーの現社長で、小杉理宇造氏の息子である小杉周水氏から「山下家・小杉家・藤島家のつきあいの歴史」を持ち出されたとしていた。
「小杉理宇造氏はRVCのディレクター時代に山下達郎に目をつけ、すでに他のレコード会社との契約が決まりかけていた山下に対し、海外レコーディングなど山下が出す条件をクリアしてみせてRVCとの契約に成功。以来、山下のキャリアに欠かせない人物となり、山下のために立ち上げた会社が後のスマイルカンパニーです。そして山下の転機のひとつとなったのが近藤真彦に提供した『ハイティーン・ブギ』ですが、これもそもそもはRVC所属の近藤を小杉氏が担当していたことが大きい。小杉氏はデビュー曲『スニーカーぶる~す』から担当してましたが、すでに山下がバックコーラスをやってますからね。近藤を担当し、ヒットさせたことで小杉氏はジャニーズとの距離を縮めていくわけですが、小杉氏はKinKi Kids最大のヒットとなった『硝子の少年』にも関わっている。山下がもっとも恩義を感じているのが小杉氏のはずで、『サンソン』での発言は、本気で“ジャニーズへの忖度”のつもりはなく、あくまで小杉氏やスマイルカンパニーを守りたい一心で、ああした発言になったのでは」(音楽ライター)
その小杉氏とも関わりの深い近藤真彦といえば、ジャニーズ事務所現社長の藤島ジュリー景子氏が叔父の性加害問題について「知らなかったでは決して済まされない話だと思っておりますが、知りませんでした」と回答した際、マスコミに感想を求められ、「嘘はダメだなって。こうなったら正直にすべてをしっかり話さないと、世の中の人が許さないんじゃないかと思う」「知ってた、知らないじゃなくて、『もう知ってるでしょ』と」などと苦言を呈していたが……。
「マッチが中森明菜さんと交際していたことは有名ですが、明菜さんを追い詰めたのが小杉さんと当時ジャニーズ副社長さんだったメリー喜多川さんだったという話もささやかれたほど。明菜さんは研音から独立した際、一時は小杉さんの家に身を寄せていたといいますし、その後に所属した新事務所も小杉さんの“弟分”が社長に就任。その新事務所はすぐに機能しなくなりましたが……。小杉さんは、あの悪名高いSMAPの“生公開処刑”の謝罪に関わっていたことも有名ですが、マッチと明菜さんの“金屏風会見”を主導したのもメリーさんと小杉さんという噂も出たほど」(芸能ライター)
山下は「ハイティーン・ブギ」の制作にあたって、ジャニーズの合宿所まで訪れたという。近藤は、ジュリー社長を批判したように、今回の山下の発言や、ジャニーズと小杉理宇造氏の深い関係について口を開くだろうか。