そして「性加害が本当にあったとすれば、それはもちろん許し難いこと」としならがも、「数々の才能あるタレントさんを輩出したジャニーさんの功績に対する尊敬の念は今も変わっていません」「私が一個人一ミュージシャンとしてジャニーさんへのご恩を忘れないことや、それからジャニーさんのプロデューサーとしての才能を認めることと、社会的・倫理的な意味での性加害を容認することとは全くの別問題だと考えております」とし、「このような私の姿勢を忖度、あるいは長いものに巻かれているとそのように解釈されるのであれば、それでも構いません。きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう。以上が、今回のことに対する私からのご報告です」と締め括った。

 こうした山下の主張に対し、SNSでは関連ワードがトレンド入り。ネット上では非難の声も高まっている。

 大手レコード会社の古参社員はこう明かす。

「山下さんは『私は性加害を容認しているのではありません』と一般論で話し、ジャニーさんの性加害については具体的な言及を避けている。『作品に罪はありませんし、タレントさんたちも同様』とも主張していますが、松尾さんは基本的にジャニーズ事務所の対応について批判――本人の言葉を借りれば『提言』していたわけで、微妙に話がズレている。そして松尾さんやジャニーさん、ジャニーズのタレントの名前は出す一方、『小杉』の名前は出てこないわけで、山下さんは批判が小杉家に向かないよう、今回の発言に踏み切ったのでは。山下さんはジャニーズのタレントに数々の楽曲提供をしていますが、それをつないだのがスマイルカンパニーを立ち上げた小杉理宇造さんで、小杉さんはジャニーズ・エンタテイメントの元社長だったりとジャニーズとは長らく蜜月関係にあり、SMAPの解散騒動にも関わるなど影の実力者とも呼ばれていましたから」