山下達郎・竹内まりや夫妻を始め、漫画家のヤマザキマリや放送作家の鈴木おさむらも擁するスマイルカンパニーは5日、公式サイトに小杉周水社長名義で「スマイルカンパニーより大切なお知らせ」を発表。「松尾潔氏と松尾潔事務所との業務委託契約が本年6月30日をもって双方の合意により終了しましたことをお知らせ致します」とし、契約解除について「松尾氏によるこれまでの社内外での言動等に鑑み、弊社代表である私自身の判断により、松尾氏との協議の上、合意により終了することとなったものです」「双方の代理人弁護士による署名/捺印済みの解約合意書もございます」「その他については、守秘義務の関係もあり、お答えを差し控えさせていただきます」と説明したうえで、9日放送の山下達郎のラジオレギュラー『山下達郎 サンデー・ソングブック』(TOKYO FM)にて山下からも言及があると予告した。

 そして9日放送の『サンデー・ソングブック』で、山下はおよそ7分にわたって自身の見解を語った。

 山下は、「松尾氏との契約終了については、事務所の社長の判断に委ねる形で行われました。松尾氏と私は直接何も話をしておりませんし、私が社長に対して契約を終了するよう促したわけでもありません。そもそも彼とは長い間会っておりません。年にメールが数通という関係です」「今回、松尾氏がジャニー喜多川氏の性加害問題に対して憶測に基づく一方的な批判をしたことが契約終了の一因であったことは認めますけれど、理由は決してそれだけではありません。他にも(理由は)いろいろあるんですけれど、今日この場では、そのことについては触れることを差し控えたいと思います」などと説明。

 問題のジャニー喜多川氏の性加害問題については、「今回の一連の報道が始まるまでは漠然としたうわさでしかなくて、私自身は1999年の裁判のことすら聞かされておりませんでした。当時、私のビジネスパートナーはジャニーズの業務を兼務していましたけれど、マネージャーでもある彼が一タレントである私にそのような内情を伝えることはありませんでした」「私自身がそれについて知っていることが何もない以上、コメントを出しようがありません」「音楽業界の片隅にいる私に、ジャニーズ事務所の内部事情などまったく預かり知らぬことですし、まして、性加害の事実について私が知る術もまったくありません」と、自分は何も知らなかったとした。