終盤ので特に僕が好きだったシーンがあります。ネタバレになっちゃうので詳細を省きますが、必死にビールを注いでるので少しこぼれてしまうシーンがありまして、そのこぼれはもちろん演出や台本ではなくシンプルにアクシデントだったらしいのですが、そこが、絶対にそのシーンを成功させたいという気持ち、そして頭で考えた演出を超えた演出になっていて。そのアクシデントが、全員の気持ちで生まれた「奇跡の演出」に昇華している気がして、 画面で起きているストーリー以上に、そのシーンにはグッと来てしまいました
エンディング曲のくるりの「Smile」も本当に素晴らしかったです
監督曰く、単にくるりの楽曲に「リバー」という曲があるのでオファーをしたそうなんですが、あがってきた曲の歌詞を見て「この映画のその後、まんまのような歌詞だ」と思ったみたいです。そう聞いて歌詞を読むと、本当にそんな感覚になりますし、そういうある種の運命のような縁のような物を感じるエピソードも素敵ですよね。
毎日忙しくて、仕事に追われてたり、目の前の問題から逃げ出したくなったり、少し立ち止まりたくなるような瞬間にそっと寄り添って、同じように立ち止まってくれるような、そして気持ちが落ち着いたらポンっと背中を押してくれるような、そんな気分になるエンディングでした。
この感想を読んで、まだ観に行ってない方、気になってるけど迷ってる方、シンプルに面白いものが好きな方、是非劇場に行ってこの映画を観てください ループを体感してください。きっと全ての2分が愛おしくなります、