さらに店内の別の場所へ移動すると、スゴいものが鎮座していた。ドデカ鍋にルーがなみなみ注がれた“バカでかダムカレー”が登場! 湯気もちゃんと立っているし、あきらかに食品サンプルではないようだ。まごうことなき、本物のカレーである。

柏原 「60周年の観光放水が始まって最初の週末ということで、巨大黒部ダムカレーを用意しました」

中丸 「いや、巨大すぎるな、これ!」

 食べ物で遊ぶなよ! ……いや、遊んでるわけじゃないらしい。鍋からよそって食べるという形式を想定した、“バカでかダムカレー”なのだ。でも、ハエが飛んできたらどうする? ごはんもカピカピになるだろうし……。

 そんなこの“バカでかダムカレー”は、現時点でまだ仕上がっていない。ごはんには「KUROBEDAM」と書かれているが、ルーの部分には何もなく、見た目が寂しいのだ。

「中丸さんに仕上げを手伝っていただきたいんです。クリームでお好きなように書いていただければなと」(柏原)

 “バカでかダムカレー”にデコレーションを施す大役を任された中丸。フリーハンドによる一発描きで、中丸がメッセージを書き込むのだ。

「いいんですか? すいません、失礼しますね」(中丸)

 中丸が書き込むのは、「60thくろべ」という文言。ただ、目測を誤ったか? それぞれの文字のサイズが、完全におかしいのだ。

「ああ、ちょっと逆算ミスった!」(中丸)

「60th」の部分は大きすぎ、「くろべ」の3文字は異常に小さい。これが、中丸先生によるアートだ。「くろべ」の3文字の小学生感といったら……。でも、カレーだけに、良く言えばいい味が出ている。ルーをよそったら文字も混ざるだろうし、結果オーライでしょう。