テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(5月28~6月3日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。

ランジャタイ・国崎「今おそらくキンタロー。さんが一番面白い」

 批評が嫌われている、と聞くことがある。音楽やお笑い、ドラマや映画といったエンタメを対象にした批評について、特に言われているように思う。

 作品を発信する側と、それを受け取る側がいる。それだけで十分ではないか。作品を受け取った側が感じること、それがすべてではないか。その間に挟まるものはすべてノイズではないか。特に、関係のない第三者による批評なんて――。批評が嫌われている理由は、そんなところだろうか。

 いや、そういう傾向が世間にどのぐらいあるのか、実のところ私はよく知らない。批評が嫌い、と言っている人よりも、批評が嫌われているらしい、と言っている人のほうをよく見る気もする。ネット上の“炎上”の多くは、燃やす人の数や熱量よりも、“炎上”しているらしいと吹聴する人がたくさんいることで広がっていく、とも聞く。似たような状況が、“批評嫌い”に関する言説にも少なからずあるのかもしれない。根拠のない推測だが。