6月21日、午後5時20分頃、「ご通知(至急)」という表題の文書が、司法記者クラブに所属する記者にメールで一斉送信されたと、文春が報じている。
差出人は、木原誠二官房副長官(53)の愛人女性A子の代理人弁護士。文書は、文春の報道に抗議するA子のコメントを伝えるものだったという。
報道各社に文春の後追い報道しないよう念押しているが、実際に、大手メディアは一連の疑惑を黙殺した。
6月23日、文春の記者が松野官房長官の会見で質問し、共同通信と時事通信で配信さたれたが、それまでこの問題は報道されることは一切なかったようである。
文書の中では、木原の本宅への配慮も覗かせたA子だが、それに続く文章は驚くべきものだった。
「娘が生まれた当初、木原さんとはよくよく話をしました。木原さんは、双方のお子さんを幸せにするにはどうしたらよいかと悩みつつも、娘のために認知しようと言ってくれました」。
この文章から改めて明確になったのは、A子の子どもが木原の娘であること。そして、認知をしていないことの2点であると文春は切り込む。
「誰を父親とするのかは、娘自身に決めてもらうことにしましょうと、木原さんに告げました。私は、以後、木原さんには、娘の父親としての実質的な関りだけを求めることとしひたすら子育てに専念しようと決意しました」
一体、A子は、この文書で何がいいたいのか、私にはよく理解できない。木原がグズグズして明言しないから、この子は木原の子どもで間違いないと報道各社に宣言したかったのだろうか?
しかし、養育費はもらっているようだ。文春に隠し子のことを明言したママ友の話である。
「A子さんは『娘の学費は全部木原さんに払って貰っている』と言っていました。B子ちゃんが通う私立学校は、学費が年に約三百万円かかる。シングルマザーのA子さんには負担が重いため、小原氏が支援しているのでしょう」
学費だけではなく、生活費も面倒を見ているという話もある。それだけではない。そうなると、
「A子さんは『確定申告はゼロ円で申告している』と漏らしていた。木原氏から受け取っている養育費についても、税務申告をしていないのではないか」(A子の別の知人)
木原は財務省出身で、初出馬直前の2005年には岩見沢税務署長も務めていた。贈与税の申告義務についても当然、A子さんに伝えているはずだと思うのだが、もし、そうでないとすれば……。
木原副長官は、潔くこの件についての会見をして、辞職すべきではないのか。そうすれば民間人として本宅と愛人宅を心置きなく通えるようになる。
それにしても、本妻はこのことをどう思っているのだろう。一度聞いてみてくれないか、文春さん。