「(日本のメディアでは)みなさんの需要によってクソババアになってましたけど、人間って多面性があって、決して私がやってたキャラクターは嘘じゃないけど、これをギューンって80%に引き伸ばしてた感じがして。クソババア(の面)はいまだにあるよ。(留学先の)学校で喧嘩ばっかりしてるから。でもそれが40%ぐらいになって、60%ぐらいが別の、自分が今まで長いこと閉じてた人格が広がったかなっていう」

 もちろん、変化は多方面に及ぶ。日本にいるときは芸能ゴシップが苦手だった(「人のニュースでもへこんで、落ちちゃって落ちちゃって見れなかったの。人が否定されてるのも見れなかった」)と語る光浦は、距離をおけたからか、カナダでは日本のゴシップ情報が好きになったという。欧米に行って開明的な私に、みたいなシンプルな話でもない(あるいは、そんなシンプルな見方を退けるためのエピソードだったかもしれない。いや、そんな意図はなく、単に面白いエピソードを話しただけだとも思うが)。

 いずれにせよ、人格が広がったと語る光浦。人格が「変わる」ではなく、「新しい自分になった」でもなく、自分のなかに前からあった部分が「広がる」という言葉の選択に節度のようなものも感じ、そこに光浦の変わらなさを見たりもする。

 さて、「長いこと閉じてた人格が広がった」という光浦の話を受け、若林は「もちろん仕事で求められたキャラを出すじゃないですか。結構プライベートまで侵食してきてんのかもしんないですね」と語った。これを聞いた大久保が反応する。