終始、軽妙で真摯なトークを繰り広げて会場を盛り上げた瓜田。その後は『関係ねぇよ』のフレーズ解説と質疑応答を経て、観客全員とのサイン&撮影会が行われた。

 最後の観客を送り出すまで、約1時間30分、瓜田はずっと穏やかな笑顔を崩さず、一人ひとり丁寧に頭を下げていた。どこからどう見ても、それは“神対応”そのものだった。

 トークライブ後の1時間30分だ。簡単なことではない。

 15年前のディファ有明。絶大なカリスマ性を引っ提げ、鳴り物入りで「THE OUTSIDER」に参戦した瓜田は、たった一人で北海道から上京してきた無名の選手に、1ラウンド28秒でブチのめされ、屈辱にまみれた。同年、『ドブネズミのバラード』(太田出版)で作家デビューを果たした後も、刃傷沙汰で世間を騒がせたことも、行方を眩ませたり生死の境をさまよったりしたこともあった。

 そんな瓜田が格闘技に打ち込み、麗子さんと出会ったことで、穏やかかつ軽やかな笑顔をたたえるひとりの紳士として、舞台上でスポットライトを浴びている。その全身で、感謝を表現している。

 人は、変われるのだ。

 人生を180度変えた瓜田純士の、ずっと変わらない言葉たちが、日めくり『関係ねぇよ』には詰まっている。

(文=編集部)

日めくりカレンダー『関係ねぇよ』
著者・瓜田純士/写真・尾藤能暢/発売・サイゾー/定価・1300円+税

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●瓜田純士(うりた・じゅんし)
1979年、新宿歌舞伎町生まれ。父親は伝説の暴走族ブラックエンペラーの二代目総長。少年時代を不良として新宿や杉並区で過ごし、やがてヤクザへ。獄中で物書きに目覚め、出所後、作家に転身。総合格闘技大会『THE OUTSIDER』旗揚げ戦に参戦後、数々のスキャンダルが話題になる一方、関東連合と対立する友達を描いた『遺書』(太田出版)、『アンサー』(サイゾー)など著書多数。YouTubeチャンネル『瓜田夫婦』の登録者は33万人を超え、1分間最強を決める格闘技大会「Breaking Down(ブレイキングダウン)」にも参戦を続けている。