東京電力福島第一原子力発電所(福島第一原発)の処理水がことし夏にも海洋放出されるのを前に、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が4日から7日の日程で訪日する。岸田文雄首相と会い、福島第一原発内の施設を訪れ、放出される処理水の安全性について“お墨付き”を与えてくれる段取りとなっている。
日本政府は廃棄された福島第一原発からの100万トン以上の処理水を30~40年かけて、太平洋に放出する計画を進める。周辺の国々には、高度液体処理システム(ALPS)を通し、放射性物質を安全基準に達するまで浄化した水なので「安全に問題ない」と主張する。
これに対し、日本と太平洋を共有する韓国、太平洋島嶼部の国々は処理水の海への放出に強く反発する。
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