──続いて、る鹿さんご自身についてお伺いしたいです。1992年中国・重慶に生まれたる鹿さんですが、小さい頃はどんな子供で、どんなことに関心があったのでしょうか。

る鹿 あまり同世代と話が合わない子供でした。みんな、やっぱりトレンドのものが好きだったので。「トレンドが嫌だ」って、わざと主流のカルチャーを避けていたわけではなかったんですけど、自然とそうではないところに目が向いていたんだと思います。

 私のお父さんは、映画がすごく好きな人なので、毎週何作かDVDを借りてきて、家で一緒に観ていたんです。お父さんの映画の趣味から受けた影響が大きいんじゃないかな。お母さんもファッションが好きなんですけど、昔自分が着ていたっていう服をタンスから出して私に見せてくれたことがあって。そのときは高校生だったんですけど、お母さんが着ていたデニムとか革ジャンを見て「めっちゃかわいいな」と思って、全部私の服にしました(笑)。そういうこともあって、古着に目覚めたんです。