1992年には当時19歳だった初々しい宮沢りえと各界のスター貴乃花が揃って着物姿で婚約会見を開き、当時大人気だった2人に世間は祝福の嵐だったが、2カ月後には婚約を解消した。
前例をみてみると、注目が集中する分、別れた時にその残像が残ってしまうというデメリットも確かに大きいのだ。
「別々の道を歩むと本人たちが決めて、過去と思い出を封印したところで、眩しかったあの日の出来事を公にすると、その後も事あるごとに蒸し返される羽目になります。さまざまなメディアが台頭してきて、テレビが視聴率をとりにくくなってきている昨今では、披露宴だけで番組を組むのも難しいでしょう。それに自分の一世一代のイベントを放送して、視聴率が惨敗だったら、あまり気持ちがいいものでもない。結婚の報告を夫婦で会見すると“家族”や“妻・夫”の印象が先行して、特に俳優だとかだと、そのイメージを固めてしまい幅が狭くなるといったことも起きます。プライベートを切り売りするのは自分のペースでできるSNS上だけで充分だし、やっぱりイマドキじゃないってのも、結婚に纏わるツーショット会見や放送が減った大きい要因なのではないでしょうか」(既出・リポーター)
愛し合う者同士の新たな門出の報告を受け取ることは、単純に微笑ましいことではあるが、有名人の場合は、先を見据えて慎重にならざるを得ないのかもしれない。