一方、農園に勤務し、じゅんさい採りのキャリアはベテランの域という川村規子さんは手練だった。

中丸 「大漁ですよね?」

川村 「そうですね、大漁ですねぇ!」

 地元の人に気を遣わせる中丸。めっちゃ褒めてくれてるけれど、誰がどう見ても無理がある。

 この採れたてのじゅんさいを活用し、料理が振る舞われるそうだ。じゅんさい料理といえば、お吸い物くらいしか思い浮かばないけども……。

 いや、ほかにもあるらしい。中丸に用意されていたのは、じゅんさいのおそばだった。湯がいたじゅんさいをぶっかけて食べるやつである。じゅんさいは湯がいても、トロトロの食感はそのままらしい。見るからに、どぅるどぅる好きにはたまらないおそば。これを、中丸が食した。じゅんさいのお味は、果たして?

「うん。ちょっと待って、今、そばしか食べてない」(中丸)

 じゅんさいの感想を聞きたいのに、そばしかいってなかった中丸。でも、ヘマを白状する素直さは認めたい。気を取り直して、もう1度中丸がじゅんさいをすすった。

「あ゛っ、本当だ。(そばで)温かくなって、ぷるんとした感じも強まって、相性がいいですね」(中丸)

 まずそうに食べているが、きっとおいしいのだと思う。見るからに、おいしそうなじゅんさいそばだから。

「ありがとうございました。ステッカーを最後にお渡しさせてください」(中丸)

 サロペットをまさぐり、お腹の中からステッカーを出す中丸。いや、どこに入れてるんだよ!? コアラ状態というか、ドラえもん状態というか。

 それにしても中丸、これほどのシチュエーションでも沼に落ちなかったな……。