1922年に創刊し、昨年100周年を迎えた日本の最古の週刊誌『週刊朝日』(朝日新聞出版)が、5月30日発売号でその歴史に終止符を打った。

「今でこそ週刊誌の存在は当たり前ですが、それを根付かせたのが週刊朝日。太宰治と心中した山崎富栄の日記をスクープしたり、吉川英治の『新・平家物語』が大ヒットしたりして、部数はグングン伸び、1950年代後半には150万部以上を記録しました。司馬遼太郎の『街道をゆく』、山藤章二の『ブラック・アングル』、西原理恵子と神足裕司の『恨ミシュラン』、ナンシー関の『小耳にはさもう』など、ヒット企画をあげればキリがありません。

 しかし、後発の『週刊新潮』(新潮社)や『週刊文春』(文藝春秋)など、出版社系週刊誌が台頭する中で、ヌードグラビアを掲載せず、芸能スキャンダルからも距離を置く新聞社系週刊誌は徐々に勢いを失っていました。近年の部数は10万部を割っていましたから、ピーク時に比べて20分の1にまで落ち込んだことになります」(出版社系週刊誌の関係者)