事務所社長はジャニーズ・エンタテイメント元社長の息子

 松尾氏が契約を中途解約されたのは、スマイルカンパニー。ザ・ビーチ・ボーイズの伝説の未発表アルバム「SMILE」から名前を採っており、山下達郎氏のマネジメントを目的に設立された芸能プロダクションだ。

 現在は山下氏のほか、竹内まりや氏や、マンガ家・文筆家のヤマザキマリ氏、放送作家の鈴木おさむ氏なども所属しており、過去には加藤和彦氏や故・坂本龍一氏、大貫妙子氏なども籍を置いていたこともあるという。

 山下氏といえば近年、70年代シティポップの代表的ミュージシャンとして再評価著しいが、作曲家として関わった1997年発売のKinKi Kids「硝子の少年」が180万枚の大ヒットとなるなど、ジャニーズとの関わりは強い。

 実は契約を解消した現社長の小杉周水氏もジャニーズと縁が深く、修二と彰(亀梨和也と山下智久のユニット)の「青春アミーゴ」に作曲家として関わりミリオンセラーを生み出している。

 そもそも前社長の小杉理宇造氏は周水氏の父親で、ジャニーズ・エンタテイメント(2019年事業終了)の代表取締役を務めていたこともある人物。70年代からジャニー喜多川氏と知り合いで、近藤真彦の担当ディレクターを務めていた時期もある。1982年の「ハイティーン・ブギ」は、山下達郎氏の作曲だ。