TBSの「安住頼み」の状況に対し、昨年6月にラジオ番組で「朝の番組をするようになりましてから、赤坂に週に6回来るんですけれども……そろそろ疲れました」と愚痴をこぼしたこともあった安住アナ。決して「絶対に独立はない」と断言できるほど局に忠誠心を持っているとも言い切れなさそうだ。実際、今年5月に局の垣根を越えて人気アナたちが集合したNHKの番組『アナテレビ』で、元フジテレビの露木茂アナから「安住さんは定年まで(TBSに)いると思いますよ」と言われるも、安住アナは困った表情で「それはまた別の話……」とジョークめかしつつ答えを濁していた。

 現在のところはTBSの引き留め策が成功しているが、社長自ら相談に乗ったという待遇面についても「フリーになれば年収10倍は固い」といわれているので絶対的な安心材料とはいえないだろう。その一方、業界内では「安住アナは出世欲があまりなく仲間意識が強いから局から出るつもりはない」「TBSの役員を務めている人物に恩義を感じているので独立はないだろう」といった見方もある。

 TBSとしては、もし安住アナが独立してしまえば「エース不在」となり、絶対にそのような事態は避けたいだろうが、はたしていつまで引き留めることができるだろうか。