安住アナの受賞スピーチ後、司会を務めていた元フジテレビの長野智子アナは、安住アナのテレビ&ラジオでの活躍ぶりを「アナウンサー界の大谷翔平」と絶賛。続けて、長野アナが「本当に素晴らしいご活躍で、これからも社員アナウンサーにこだわられるんでしょうか?」と質問すると、安住アナは「それ長野さんが言って説得力あります?」とフリー転身組の長野アナにツッコミを入れた。

 安住アナは局アナにこだわる理由について、TBSホールディングスの佐々木卓社長と面談した時に「優秀なアナウンサーがフリーになるだけでなく、優秀なアナウンサーこそ局に残ってほしい」と言われたと回顧。待遇面などを相談すると「非常に理解ある社長」だったとし、佐々木社長から「ぜひ局アナとして、いろいろこれからもやってこう」という話があったことが大きな理由になっていると明かした。

 さらに「テレビ、ラジオの変革期にドラスティックに関われるのは放送局員という立場でもあるなということで続けております」とも述べたが、「その施策とは裏腹に、近年は離職者が相次いでおります」と自社の自虐ネタで笑いを誘った。

 安住アナといえば、2019年に部次長(一般の副部長クラス)から「局次長待遇」に昇進。TBSは組織的に「部」の上に「局」がある構図で、部長を飛び越えて局次長になるという、安住アナが自ら「殉職級の二階級特進」と評したほどの大出世だった。さらに翌2020年に早くも「局長待遇」となり、「TBSテレビ総合編成本部アナウンスセンター局長待遇エキスパート職アナウンサー」という長すぎる肩書きになったと明かしていた。2021年に佐々木社長と2時間にわたって面談したことをラジオで報告していたため、その場で待遇面での話し合いがあったとみられる。