沖縄県の玉城デニー知事が鳴り物入りで今年度から立ち上げた「地域外交室」。7月3日から6日は北京、秋には台湾を訪問する予定で本格的に始動する。
県産の輸出を促進する、海外企業の誘致といった他の都道府県の経済的効果を主に狙う民間外交なら特に問題はないが、玉城知事の「地域外交室」は「アジア太平洋地域の平和維持に貢献する」と沖縄県独自の外交を推し進めようとしている。
北朝鮮からのミサイル、尖閣諸島の領有権を巡る中国との鞘当てに台湾有事と、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、本来、国の専管事項である外交と安保には綿密な情報収集と分析力に加えて、高度な外交的駆け引きの力量が求められる。一地方自治体に過ぎない「沖縄」が一プレイヤーとして“外交”に参加することには、「スタンドプレーや火遊びでは済まされない、危うさが伴う」と自民党関係者は懸念する。
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