つまり、現時点では吉村さんこそが“ポスト東野”最右翼ということですね。平成ノブシコブシのように劇場出番がほとんどなく、メディア仕事が軸となっている芸人にとっては、生き残りのための正しい戦略と言えるでしょう。

 今後もデジタル系の新規メディア参入は続くでしょうし、そのスターター役を東野さんだけではまかなえなくなってくる可能性も高い。そういう意味では、吉村さんが仕事を増やしていくことは間違いないでしょうし、ほかの中堅芸人にもチャンスが回ってくるはず。普段から、さまざまなエンタメや新規メディアへの興味を示していくことで、吉本に重宝される芸人になっていくのではないでしょうか」(同)

 ネタに力を入れている芸人であれば、結成16年以上を対象とした『THE SCOND』や、芸歴制限のない『キングオブコント』に打ち込むことで、ブレイクのチャンスを掴むことができる。一方で、ネタをやっていない芸人たちがチャンスを掴むには、東野幸治になることが一つの道となる。今後、東野幸治を目指す中堅芸人が、次々と出てくることとなりそうだ。