自身のラジオ番組『東野幸治のホンモノラジオ』(ABC)では、毎週のように鑑賞したネット配信番組や映画、ドラマなどの感想を話していますし、リスナーからおすすめのエンタメを募集して、インプットへの貪欲な姿勢も見せている。新しいメディアを始める際などは、東野さんはまさに最適な人材なんです。

 東野さんに近いMC系の芸人として、たとえば今田耕司さんもいますが、今田さんの場合は、自分の興味があるものがハッキリしていて、それ以外のエンタメに関する番組にはほとんど出ない。一方、東野さんはよくも悪くもこだわりがなく、だからこそフレキシブルにいろいろなものを吸収できるので、吉本としても新事業のスターターとして重宝しているわけです」(同)

 数千人の芸人が所属する吉本興業だが、新事業立ち上げ時に毎回のように東野ばかりを起用するというのは、あまりにも偏りすぎていると見ることもできるだろう。裏を返せば、東野のようなスタンスで仕事をすれば、ほかの芸人にも多くのチャンスが訪れるはずだ。

「もちろん東野さんほどの知名度を得るのは大変なことですが、中堅芸人クラスであれば、東野さんのようなエンタメへの貪欲な姿勢を見せることで、仕事がどんどん増えていくのは間違いないでしょう。それこそ、今回VTuberとして東野さんの相方となったノブコブ吉村さんなどは、東野さんに近いスタンスだと思います。