芸能界の悪弊がなくならないワケ

 最後も広末関連だが、これまた怖い。広末不倫をスクープした「週刊文春」は、6月22日発売号で広末本人が文春記者に電話をかけ、所属事務所への不満を漏らしていた。これに対し、同じタレントである和田アキ子、鈴木沙理奈、藤田ニコルが情報番組で広末を批判した。

 理由は皆同じ。“これまで守ってくれた事務所に楯突くのはいかがなものか”という論理だ。怖い。芸能界に巣食う“事務所絶対論”。タレントたちからしてこんな認識だから、事務所を辞めると干されるという悪弊がなくならない。ジャニーズ事務所の性加害が放置される。ギャラをいっぱい搾取する事務所もなくならない。怖い。