アメリカ映画にはこういう核に対する無知蒙昧さが定番になっていて、この映画に先立つ数年前には『トータル・フィアーズ』(02)という映画でテロリストがスタジアムを核で吹き飛ばしていたが、爆発直後に主人公が普通に歩きまわり、「風向きが逆だから大丈夫」と言って爆心地に向かって足を進めていた。いいかげんにしろ!
この冷蔵庫のシーンは語り草で「シリーズがピークをすぎてつまらなくなった」ことを意味する。「nuked the fridge」(核の冷蔵庫)という言葉まで生み出した。冒頭がこれなので、映画はこれ以降、トンデモ、デタラメのオンパレードと化す。
インディたちがナスカに向かう時に、地上絵が三つ、近い位置にまとめて表示されるがこの三つの地上絵はもっと離れている。
エリア51のロケットエンジンカウントダウンタイマーは電子デジタル数字が表示されているが、1957年ならニキシー管表示か光点式表示器では?
こういった映画の科学的な誤りや時代考証のミス、編集上のミス(前のシーンで壊れていた物品が次のシーンでは元通りになっている、など)を追求するムービー・ミステイクス・ドットコムというサイトがあるのだが、この『クリスタル・スカルの王国』は全部で157の間違いがある。
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