そして現在、八代目の会長として協会を束ねているのが、シンガーソングライターでありコミックソング漫談のベートーベン鈴木である。小中学校時代はお笑い好きな少年で、先生や同級生の前で落語や漫才などを演じてウケを取っていたが、高校生になると音楽に目覚め、独学でギターを学び、日本大学入学後には「オールバージニアン」というアマチュアロックバンドを結成し、リードギターを担当する。

 すっかり音楽に魅了され、いっそのこと音楽で身を立てようと決意した鈴木は、在学中にプロの世界に飛び込み、19歳で「ナッツダンディーズ」というロックバンドでプロデビューを果たす。

 その後「那須三郎とダスターポット」というコミックバンドに入団、日劇ミュージックホールに出演する等の活動後、「岡本八とダスターポット」に改名したグループでもギター奏者としてジャズ喫茶や米軍キャンプ等で演奏し、人気を博すも、1972年にバンドは解散する。

 1974年、都内のナイトクラブでギターの弾き語りをしていた鈴木と元同僚の岡本圭司がコンビを組み、お笑い楽団「バラクーダ」を結成、今思えば、これが人生の転機になったといえよう。