「酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞぉ~」

 この歌詞と曲、読者諸兄もどこかで一度は耳にしたことがあると思う。最初に紹介すべきは、なんといってもこの曲を大ヒットさせた「バラクーダ」の作曲・ボーカル担当だった、東京演芸協会会長のベートーベン鈴木以外にいないだろう。

 昭和37年1月に設立された本協会は、初代・柳家三亀松(三味線漫談)、二代・牧野周一(漫談)、三代・アダチ龍光(奇術)、四代・前田勝之助(浪曲ものまね)、五代・桜井長一郎(声帯模写)、六代・牧伸二(ウクレレ漫談)、七代・はたのぼる(尺八漫談)と、さまざまな芸種の芸人が会長を務めてきた。中でも、ウクレレ漫談家としてテレビ・ラジオ等で活躍した牧伸二は読者の記憶にも新しいところだと思う。