「私、朝起きてもまだスベってたんですよ」

 確かに、東京のテレビ番組は大阪に比べてタレントが多い。特に女性タレントは群雄割拠だ。朝日奈央やみちょぱ、藤田ニコルなどはここ5年ぐらいテレビに出続けているし、あのや村重杏奈、ゆうちゃみといった面々も新たに出てきている。若槻千夏を改めてテレビで見る機会が増えて久しいし、最近はMEGUMIもよく見る。ベッキーも復調傾向で、井森美幸や松本明子、島崎和歌子といった面々も元気だ。YOU、磯山さやか、菊地亜美、野呂佳代、佐藤栞里、滝沢カレン、王林、井上咲楽、ファーストサマーウイカ――もっと名前を挙げることもできる。

 そんななか、25日の『アメトーーク』(テレビ朝日系)で「井森美幸大好き芸人」が放送されていた。タイトルどおり、井森の魅力を芸人たちが語る企画である。

 考えてみれば、井森は謎である。ずっとテレビに出ている。面白い人だ。が、それ以上のことはよくわからない。芸人がテレビの“裏”を語る機会が増えるのに伴い、女性タレントの多くもテレビで売れるための戦略やテクニックなどを語ることが増えているように思うけれど、井森は自分自身についてほとんど語らない。「裸のトークバラエティ」を標榜する『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した際は、そのトークの“浅さ”を若林正恭(オードリー)にツッコまれていた。