球団は高額な年俸を払う見返りとして、1人1万8000円する田中将大個人のファンクラブ「マー君クラブ」(500人限定)や、田中を起用した企業から球場広告出稿などを得られるが……。

「ですが以前よりも威光が薄まっているとの話もあります。そもそもチームが開幕から低迷したことで、5月20日・21日の土日に楽天モバイルパークでのロッテ戦は天候が良かったのにもかかわらず、観衆は1万人台後半で空席が目立っています。楽天はそもそも親会社が携帯電話事業で巨額の投資を回収できておらず台所は火の車状態で、田中ばかりにかまってられない」(同)

 かつては三木谷浩史オーナーのポケットマネーによる大型選手獲得に期待がかかったこともあったが、今は期待薄だ。

「同じ楽天グループで経営・運営するサッカーのヴィッセル神戸では、元バルセロナのアンドレス・イニエスタを2018年に当時Jリーグ史上最高額の推定年俸およそ30億円で呼び寄せたが、今季末までの契約満了を待たずにこの7月で退団。背景には、チームの戦術変更や体力・コンディション的な問題で試合出場が激減したことにあるとみられるが、クラブが高額年俸を支払えないのではないか、との噂も絶えない」(サッカーライター)

 楽天の野球の広告塔であった田中の去就は、チームの浮沈や球団の経営状況も相まって今後さらに注目を集めそうだ。