とあるネット記事で現代における「芸人と容姿」について分析しているものを目にした。記事によるとこれまでお笑いの基本とされてきたベタな笑いの取り方に対して論争が起きたり、SNSで炎上騒ぎになることが多くなった。その典型的な例が「容姿」に対するイジリや自虐ネタに関する笑いが、とくに厳しい目で見られており、芸人たちは悩んだり戸惑ったりしているようだ。

 確かに数年前から「容姿イジリ」は問題視されており、お笑い界においても触れづらくなってきている手法であった。その影響もあり、「3時のヒロイン」さんや「尼神インター」の誠子さんなど、今まで「容姿イジリ」で笑いをとっていた芸人たちがこぞって「容姿イジリ」を封印し、時代に合わせた笑いの方法を取り入れるようになりつつあった。

 この「容姿イジリ」についてはあらゆる角度で分析されて、議論されることが多く、基本的な問題点が「イジリ」イコール「イジメ」に直結するか否かという点であり、お笑い芸人がある程度テクニックを持っていれば「イジリ」は「ボケ」の範疇になり問題が無いという意見と、お笑いに「ルッキズム」は必要なく、「イジメ」の可能性がある笑い自体無くなっても問題が無いという意見が常に対立している。