ところで、大阪桐蔭といえば、スポーツ、特に高校野球で9度の甲子園大会優勝を誇る名門校である。
文春は、ラグビー部の顧問を務めている教諭が、授業中に野球部の部員がガムを噛んでいるのを見とがめ、頭をパチンと叩いたというのだ。
その上生徒が下を向くと、手の平を思いきり下から上に突き上げたそうだ。生徒はその場に蹲り、血が床に飛び散ったというのである。
生徒は治療を受けたが、ほかの先生たちは特に当該の顧問のことを問題視せず、むしろ容認しているように見えたという。
クラスでは学校側に説明を求める声が上がったが、担任は、「今回の件について口外しないように」といったそうだ。
いまだに暴力が幅を利かせる運動部の悪しき体罰主義は、これだけ批判があるのに、根絶するどころか次第に陰湿になっていっているように思う。
今回は授業中のことだが、当該の人間が顧問を務めているラグビー部では、こうしたことは日常茶飯なのであろう。
こうしたことをなくすためには、学校側が毅然とした態度を取り、暴力は許さないと学校中に周知徹底させなければいけないのに、大阪桐蔭のやり方は生ぬるいように思える。
これでは、スポーツを通じて人間形成などできるわけはない。
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