さて、安倍第一次政権を吹っ飛ばした「消えた年金問題」をスクープしたジャーナリストの岩瀬達哉が再び動き出した。
岩瀬は消えた年金問題を追及して社会保険庁が解体された後、新たに日本年金機構を設立するにあたって、設立委員会の委員に就任し、その年金機構を「調査審議」する社会保障審議会年金事業管理部会の委員も務めてきた。
その岩瀬が初めにこう書いている。
「日本年金機構が業務委託した事業者(SAY企画)から、厚生年金受給者のマイナンバーのほか、住所、電話番号などの個人情報、さらには所得情報までが中国のネット上に流出したのは、わたしが年金事業管理部会の委員在任中のこと。
この流出問題を調査する『検証作業班』が、同管理部会の中に設置された際、わたしも4人の検証委員のひとりとして調査にあたってきた。
『検証作業班』での調査は約1年半におよび、その過程で判明したことは、機構と厚労省年金局が国権の最高機関である国会で、虚偽答弁を繰り返していたという驚くべき事実だった。
日本年金機構と年金局は、『虚構のストーリー』と『欺瞞の論理』で国会を欺き、国民を騙し続けていたのである。その犯罪的行為を、事実をもって集中連載で明らかにしていくことにする」
これは面白くなりそうだ。安倍政権を吹っ飛ばしたジャーナリストが再び、岸田政権を吹っ飛ばすかもしれない。マイナンバーカードの脆弱性が明るみに出れば、マイナ制度を白紙に戻さなくてはいけなくなるかもしれない。期待したい。
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