ところで、先週紹介した週刊現代の“内紛”は、鈴木章一常務が責任を取り、辞任することで一応、落ち着いたようだ。

 だが、石井編集長は、この混乱を収拾して部員をまとめられるのか。まだまだ一波乱ありそうな気配である。

 石井編集長に贈る言葉。私が現代の編集長になった時、ある部員が私のところに来てこういった。

「編集長、部数を伸ばすのは難しいでしょうが、編集部を明るくしてくれませんか」

 前編集長はそれほど暗い人間ではなかったが、部数が落ち込み(といっても実売50万部はあったのだが)、なんとなくどんよりと編集部がしていたのは、私も見ていてわかった。

 よし分かった、それだけは心がけようといった。編集長が暗いと編集部全体が暗くなる。

 週刊誌は毎週がお祭りだ。売れようが売れまいが知ったこっちゃない。一期は夢よ、いざ狂え! パワハラは編集部を暗くする。なんでもいいから面白がれ! 編集部が面白がらなくて、読者が面白いと思ってくれるわけはない。踊れ! 踊れ!