天海祐希主演のカンテレ・フジテレビ系ドラマ『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』。暴行事件を起こして弁護士の資格を失った女探偵・上水流涼子(天海祐希)と、IQ140の頭脳をもつ貴山伸彦(松下洸平)の異色のバディコンビによる物語は、6月26日に幕を閉じた。凸凹バディの集大成にして「極上痛快エンターテインメント」の原点回帰といえる最終回だっただろう。

 本作は、私立探偵が“あり得ない”悪を成敗する痛快エンタメでありつつ、裏テーマとして「心の傷」があったように思う。