過去を悔いるよりも、輝かしい未来を祈るよりも、今を一生懸命に生きることこそ大事であると思い知らされた。6月19日に放送されたカンテレ・フジテレビ系ドラマ『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』の第10話。元弁護士の女探偵・上水流涼子(天海祐希)が巻き込まれた過去の事件の黒幕がついに明らかになった。

 涼子はまだ弁護士だった1年前、「椎名レンズ」社長の椎名保(野間口徹)を公衆の面前で殴り続けるという暴行事件を起こし、弁護士資格をはく奪されてしまった。しかし涼子に殴ったときの記憶はない。第1話から謎に包まれていたこの事件だが、第9話ラストで涼子宛てに送られてきた動画によって、「3 7 7 6」という言葉を聞くと「自分でも抑えきれないほどの怒りの感情」が沸き上がるという後催眠暗示をかけられていたことがわかる。そしてこの動画を見たことで、涼子の記憶が蘇る。椎名は、誰にも知られないようにホテルのラウンジで涼子と密会。用件を聞くと、椎名は「上水流さんはご存知ですか? 3 7 7 6」と言い、暗示が発動してしまったのだった。