◆適切な防災備蓄のために必要な話題

 小林氏は20日、「男性にタンポンの話をさせるのはセクハラとは言っていない」「災害対策の委員会室で約60人が注目する中、男性職員1人を起立させてタンポンと月経カップの話をさせるのはセクハラだと感じたのです」といったツイートもしています。

 シオリーヌさんは「地域の防災について話し合う場での質問としては自然なものでは」と見解を述べます。

「過去の災害時、避難所で支給された生理用ナプキンが足りなかったというケースを耳にしたこともあります。適切な備蓄をするためには、月経時の女性の経血量や生理用品の必要量であったり、生理用品の種類への理解や、それに基づいた話し合いが各自治体でなされることが重要です」

 2012年7月に内閣府が発表した「東日本大震災における災害応急対策の主な課題」を見ると、当時避難所で「生理用品がない」といった問題が生じていたことが報告されています。