自分らしい働き方ができていますか?
次に、働き方の満足度について尋ねています。「自分らしい働き方ができている」と「自分に合っていない働き方をしている」のどちらに近いかとの質問には……
▽「自分らしい働き方ができている」と回答した人の割合
- 20代…60.7%
- 30代…62.0%
- 40代…65.7%
- 50代…74.3%
全体…65.7% 自分らしい働き方ができていると感じている女性は年齢が高くなるほど多くなり、50代では約7.5割。一方、20代では6割にとどまりました。
これは、先の2つに挙げたアンケート結果の傾向とも一致しています。つまり、若い世代の働く女性たちは上の世代よりも「家庭のことに注力したい」し、「働くなら、家計の足しになる程度にゆるく働きたい」という意識が強いものの、実際は忙しく働いているので「今の働き方は自分に合っていない」と考えている、ということではないでしょうか。
結婚後も仕事を続けたいけれど……
ここまでは主に世代別に、仕事への意識についての回答の傾向を見てきましたが、女性にとって、仕事とステータスやライフステージの変化との関係は、切っても切り離せないものがあります。
そこで、アンケート回答者1200人の中から未婚者610人に絞り、結婚や仕事について尋ねた結果がこちらです。
▽働く未婚女性に聞いた「くらしと仕事の関係についての意識として、どう思うか」
- 結婚後も仕事を続けたい…71.0%
- 結婚後は仕事の量を減らしたい…70.7%
一見、矛盾しているように見える結果ですが、仕事だけでなく、プライベートも大事にする現代女性たちがもつ、とても現実的な考え方が反映されているようにも思えます。「結婚後は仕事量をセーブして、ワーク・ライフ・バランスを維持しながら働きたい」という傾向を伺い知ることができるのではないでしょうか。
「出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなる」現実
「外で働きたいけれども、一般的にはゆるキャリ志向」
この現代女性の働き方に対する意識の形成は、彼女たちの婚活とも関係があるのでしょうか?
先ほど同じく、働く未婚女性に「女性は出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなると思いますか?」と聞いたところ、次のような結果となりました。
▽「女性は出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなると思う」
- 非常にそう思う…18.7%
- ややそう思う…45.6%
- あまりそう思わない…29.8%
- 全くそう思わない…5.9% 「非常に思う」「やや思う」と度合いに違いはありますが、全体の6.5割ほどが「そう思う」と答えています。さらに、正規雇用の女性を対象に役職別の回答を見ると……
▽「女性は出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなると思う」に対して「そう思う」と答えた人
- 役職なし(主任クラス未満)…66.7%
役職あり(主任クラス以上)…74.3% 実際に主任クラス以上の出世・昇進をしている女性たちの4人中3人が、「女性は出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなる」ことを実感している、そんなシビアと結果になりました。
「出世するほど、結婚相手が見つかりにくくなる」は、どうやら現実のようです。