流されるのは山里亮太(南海キャンディーズ)が出演した回の映像である。今年4月から朝の帯番組『DayDay.』(日本テレビ系)の司会をやることになっていた山里は、番組からインタビューを受けていたのだが、その映像中で山里「本当は(情報番組を)絶対にやりたくない」などと言ったことになっていた。もちろんこれは巧妙な編集によるもので、関係ない発言をつなげたものだ。

 そんな“捏造”は視聴者もわかった上で、その構造を楽しんでいたわけだ。が、コンプライアンス委員役のヒコロヒーは語り始める。委員会が独自に調査したところ、番組のテープ倉庫で、あるVTRを発見した。編集される前のインタビュー映像だ。それによると山里が「絶対やりたくない」のはバンジージャンプのことだった。もとの映像から改ざんされているのではないか。コンプライアンス違反があるのではないか。

 次に問題になったのは久保田かずのぶ(とろサーモン)がゲストの回。その回では、久保田が俳優の永井大などと鼎談をするVTRが流れていた。ただ、この映像のなかで久保田は永井らに暴言を吐いていることになっていた。が、もちろんこれも改ざんされたもの。コンプライアンス委員会が発見した本来のVTRでは、久保田は後輩芸人とトークをしており、それがあたかも永井らと話しているように合成されたものだったのだ。

 別の日に撮った映像が加工され、一緒にトークしているように捏造されているのではないか。ヒコロヒーが問い詰める。そんなことはいまのテレビの技術ではできない、仮にできたとして私たちにはそんなことをする理由がない。有田はそう反論する。攻めるヒコロヒー。反撃する有田。双方の意見は真っ向から食い違う。お互いの主張は平行線をたどり続ける。