そこで欲しいのはデータに現れない「生」の情報だが、これを取り引きの材料にしている輩が判明し、先ごろ現場でちょっとした騒ぎになった。

「パ・リーグのとある球場での出来事です。若手記者が関係者エリアでスコアラーとコソコソ会話をしていたのですが、本人たちは気づいていないだけで、会話の内容が丸聞こえ。耳を澄ませて聞いていると、投手の癖だったり、登板予定日だったりと、対戦相手としてはありがたい情報に関する内容を記者がスコアラーに伝えていた。すぐさま球団関係者にも話が回ったそうです」(同)

 スコアラーの執念なのか、隙を見せた記者が悪いのか。判断はなかなか難しいところだろう。