本サイトでも既出通り、巨人はリーグ戦再開に向けてトレード第2弾を画策している。補強ポイントである投手を主にパ・リーグから探し出し、自軍の余った野手を拠出することでトレード成立を目指している。

「これは他球団も同じで、商談がまとまれば交流戦終了後すぐに正式発表となる。球団によっては、その詰めをするために球場に姿を現す編成担当者もいます」(同)

 また、リーグ戦再開に合わせて各球団が欲しがるのは戦力の整理情報だ。1軍、2軍の選手の入れ替え予想や、先発投手陣のローテーション入れ替えなど多岐にわたるが、どうしても自軍スタッフだけの情報では足りない。主に携わるのは「スコアラー」と呼ばれる偵察部隊となる。

「各球団OBが戦力外通告された翌年から仕事を任されることもある。担当球団の練習からじっとチェックを続けて癖や特徴を把握し、試合中はボール回転数などを測れる『ホークアイ』のデータを随時パソコンで確認しながら、相手投手の傾向を洗い出して資料にまとめる。担当球団との対戦期間中はベンチに入り、データ提供をしながら戦術補佐に回る重要な役目です」(同)