「面白さ」に加えて「新しさ」や「将来性」も求められながらも、最後の最後はダントツにウケていて文句なしに面白かった金魚番長に票が集中した結果となった。

 なお準決勝で敗退してしまった組の中でも、いろはラムネ、喫茶ムーン、清川雄司、群青団地、ツンツクツン万博、2番目のアポロ、レインマンズなどなど面白い人たちがたくさんいたし、昨今のお笑い界のレベルの高さに驚くばかりだ。

 若手による大会ということで、始まる前までは「荒削りだけど将来性があるネタをたくさん見られる!」と思っていたのだが、フタを開けてみると全然荒削りじゃなく、しっかりと面白いネタばかりだった。

 決勝戦の各ネタはYouTubeにて配信されているのでぜひチェックしてもらいたい。さらに「芸歴」ではなく「年齢」が出場条件である25歳以下限定の賞レース『UNDER 25 OWARAI CHAMPIONSHIP』も絶賛開催中で、9月に決勝が行われるのでこちらも楽しみだ。僕は予選の審査員を務めさせてもらっているのだが、予選から本当にハイレベルなので、すさまじい決勝になること間違いなしだ。

 若手の賞レースが2つも創設されて、16年目以上の大会『THE SECOND』もあって、『M-1』や『キングオブコント』や『R-1』や『THE W』もあってと、芸人さんにとっては大変かもしれないが、この「大賞レース時代」に感謝しながら、これからも日々さまざまなお笑いをチェックしていきたいと思う。(編集/斎藤岬)