財産があっても受給できる?
財産があっても、生活保護を受けることは可能です。ただし、財産の種類や申請者の生活状況によって変わってきます。
生活に利用していない土地や家屋は売却が必要ですが、自分が住む家は持っていても構いません。ただし、持ち家の資産価値が高い場合など、状況によっては売却を求められることもあります。
原則として、自動車は売却して生活費に充てなくてはなりません。ただし、障害のある方の通勤や通院などに必要な場合は、保有を認められることもあります。
その他の財産も、状況によっては認められる可能性があるので、まずは福祉事務所に相談してみましょう。
生活保護はいくらもらえる?
生活保護では、最低生活費から年金や各種手当などの収入を差し引いた残額が保護費として支給されます。最低生活費は、地域や世帯員の人数などによって異なります。
2022年4月1日現在、高齢者夫婦世帯(68歳、65歳)の生活扶助基準(食費、被服費、光熱水費など)は、東京都区部等で12万1,480円、地方群部等で10万6,350円が目安です。生活扶助のほかに、必要に応じて住宅扶助や医療扶助なども支給されます。
貯金や財産があっても生活保護は受けられる
貯金や財産があっても、生活保護を受けることは可能です。生活保護は国民の権利であり、恥ずかしいことではありません。
生活が苦しい場合には、ためらわずに福祉事務所に相談しましょう。
文・大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)
早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て独立。FP資格や投資経験をもとに、大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事執筆を行っている。
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