経済的に困窮している場合には、生活保護の受給が選択肢になります。「預貯金や財産があっても生活保護は受給できる」という意見もありますが、実際はどうなのでしょうか。
生活保護を受ける際の、貯金や財産の考え方について確認していきましょう。
生活保護とは
生活保護は、資産や能力を活用しても生活が困窮する人に対して必要な援助を行う制度です。健康で文化的な最低限度の生活を保障するため、状況に応じて生活保護費が支給されます。
生活保護を利用したい場合には、居住している地域を管轄する福祉事務所に相談・申請を行います。
生活保護を受けるための条件
生活保護を受けるには、資産や能力など以下の4つの活用が求められます。
✓資産の活用:預貯金、生活に利用していない不動産の売却代金を生活費に充てる
✓能力の活用:働ける場合は能力に応じて働く
✓あらゆるものの活用:まずは年金や他制度の給付を受ける
✓扶養義務者の扶養:可能であれば親族などから援助を受ける
これらに取り組んでも収入が最低生活費に満たない場合、生活保護が適用されます。
貯金があっても受給できる?
貯金があっても、生活保護は受けられます。申請してすぐに受給できるわけではないので、生活を維持するためにもある程度の貯金は必要です。貯金が底をつく前に申請を行いましょう。
ただし、国が定める最低生活費(月額)を上回る貯金がある場合には、「まずは貯金を生活費に充ててください」と指導されます。仮に最低生活費が月20万円の場合、20万円を超える貯金があると生活保護を認められない可能性が高いでしょう。
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