食べログ最高評価の名店の復刻メニュー
セブンプレミアム「飯田商店 にぼしらぁ麺」

 続いては、セブンプレミアムの「飯田商店 にぼしらぁ麺」289円(税込)。神奈川・湯河原にある超人気ラーメン店「飯田商店」のカップ麺です。レギュラーカップ麺として、セブンプレミアムゴールドから「飯田商店 しょうゆらぁ麺」という商品が出ていますが、今回は、以前お店のレギュラーメニューだった「にぼっちゃん(煮干しらぁ麺)」をカップ麺で復刻。

 飯田商店といえば鶏と醤油のキレというイメージが強いですが、煮干しだとどんな味のラーメンになるのか気になります。魔法使いなのに、僧侶の呪文も使えてしまうのでしょうか?

 澄んだ醤油味のスープに、ストレートの中細ノンフライ麺と、チャーシュー2枚などノグの組み合わせ。チャーシューが2枚あることを除けば地味な見た目となっています。

 醤油味のスープには煮干しの風味が効いています。煮干しスープといえば、ラーメン店では「セメント」と呼ばれるドロドロのスープが流行りで、カップ麺でも「セメント」まではいかずとも煮干し粉末がたくさん入ったものが多いです。

 しかし今回のスープは「セメント」みたいだったり、粉末がたくさん入っているわけではありません。スープが澄んでいて、それでいながらそれなりに強い煮干しの味と香りが感じられます。

 ガツンとくる煮干しではありませんが、「旨み重視と香り重視の2種類」の煮干しが入っているとのこと。詳しいことはわかりませんが、確かに味も香りもしっかり煮干しが楽しめます。

 煮干しのほかに、醤油味と昆布だしが目立っており、醤油はキレがありつつも塩気は強くなく、煮干しの風味を立てています。昆布は後味でまろやかさを加えており、今回のスープの影の主役のように感じました。

 煮干しが主役でありつつも、醤油、昆布との絶妙なバランス感で成り立っているスープです。やっぱり、魔法使いが僧侶の呪文を使っていました。

 麺は、中細ストレートのノンフライ麺。つるみと弾力が特徴の多加水麺食感ですが、「正麺カップ」など東洋水産の主力商品で使われる多加水麺タイプより多少歯切れがよく、煮干しスープとの相性が考慮されています。ゴリゴリの多加水麺よりもだいぶ上品な食感で、スープと好相性でした。

 具は、大きなチャーシュー2枚、メンマ、ネギの組み合わせ。高価格なのでチャーシューが2枚入っているのはうれしいですが、1枚にして価格を下げてもらうか、せっかくの「飯田商店」なので、カップ麺に汎用的な肉よりも、もっとプレミアム感のあるチャーシュー1枚のほうが良いように思います。