思い込みが激しい人になってしまった原因
続いて、思い込みが激しい性格になってしまう原因を紹介します。性格はその人が育った環境だけでなく、生き方で変わります。つい自分の嫌な部分は「親のせいだ」と他人へ擦り付けてしまいたい気持ちになりますが、他の理由も把握したうえで自分の性格と向き合いましょう。
原因①感情に囚われてしまっている
思い込みが激しい方は、自分の身に起きている出来事を冷静に客観視することが欠けているため、その時感じた感情だけが支配してしまいます。特に、人間は悔しい・イラつく・悲しいなどマイナス感情の方がずるずると引きずってしまうのです。
感情だけをピックアップしてしまっては、自分の状況や治すべき箇所も視野に入らないため、また同じ過ちを繰り返す可能性も高くなるでしょう。また、相手からのアドバイスも、イラつく・悔しいと言ったマイナス感情に支配されてしまうと、成長の場を自ら奪うことになります。
原因②自分の意見が通る環境で育った
幼少期にあまり叱られなかった方や、自分の考えが肯定されやすい環境にいた方も、思い込みが激しい性格になりやすいです。親は生まれた時から一番傍にいる存在で、子供にとっては考え方の基準ともなります。
そんな親から、間違いも指摘されずに、ただただ褒められて育つと、「自分の考えは全て正しい」と思い込んでしまう性格が形成されてしまうのです。また、指摘になれていないので、社会人として働き始めた時、先輩や上司からのアドバイスも「批判」と受け止めてしまい、心が折れてしまい傾向があります。
原因③傷つきやすい性格
人からの指摘に慣れていないので、少しのアドバイスでも自分を全否定されたくらい落ち込みます。また、ショック・イライラするなどの感情をメインに考えてしまうため、アドバイスの内容を受け入れ、吸収しようと言う考えには至らず、成長することもできません。
落ち込んでいるだけでは、意見を言う側も「言っても無駄」と言う考えになってしまうので、自ずと誰からもアドバイスが貰えなくなり、どんどん思い込みが激しくなってしまうことも多いのです。
原因④固定観念に固執している
固執した考えを持ちやすいため、固定概念を中々変えることができません。その固定概念は、自分で見つける場合もありますが、大半が参考書やネットで得た情報が多く、その情報に自分を当てはめようとするのです。
育児などでもいえることですが、親も子供も違えば、育児参考書などが通用する時としない時が出てきます。自分に合った方法を柔軟に見つけ出していった方が効率的なのですが、固定概念の強い方は”こう”と決めたものを変えることを悪と捉えがちなのです。
思い込みが激しい人の長所と短所
続いて、思い込みが激しい性格の長所と短所を紹介します。一見、短所しかないと感じられがちな性格ですが、タイプによっては長所もあるのです。自分の性格の短所ばかりではなく、長所にも目を向けてみましょう。
思い込みが激しい人の長所
思い込みが激しい方は、ネガティブ思考で他人からの評価を気にしがちです。その為、「これを言われたらいやな思いをする」と言う察知が人一倍敏感で、相手の感情を読み取ることが得意なのです。
また、自分が一度”こう”と決めたことは人からのアドバイスがあったとしても考えを曲げないでしょうが、良い方向に働くこともあります。お笑い芸人で例えると、10年以上の下積みをすることなどザラですが、絶対に一度や二度は親や周りから芸人を辞めろと言われたことがあるでしょう。
しかし、自分が決めた目標を何年も追いかけた結果、現在大活躍している芸人はたくさんいます。このように、自分の考えを簡単に曲げないことは、大きな成功を掴みやすい性格なのかもしれません。
思い込みが激しい人の短所
一方、思い込みが激しい性格のデメリットは、感情に左右されやすいことと、協調性に欠けることです。感情が支配してしまう気持ちはわかりますが、大人になると我慢するシーンも増えてきます。
ある程度の年齢で感情にばかり左右されてしまっては、ただの痛い人になってしまうのです。また、全て正しい人などいません。
いくらアドバイスを貰う時にイラっとしても、相手の言いたいことや自分の行動を振り返ることも大切です。全ての意見を遮ってしまっては集団行動もできませんし、自らの成長の場を奪ってしまうでしょう。