紙ナプキンやタンポンに続き、布ナプキンや月経カップなど、最近ではさまざまな種類の生理用品が登場しています。そこで今回取り上げるのは、履くだけの生理用品として、ネットやSNSで話題になっている【吸水ショーツ】。吸水ショーツとはどんなものか、本当に経血が漏れないのか、医師であるライターが実際に使用してみた感想を交えながら紹介します。

吸水ショーツってどんなもの?

吸水ショーツとはショーツの形をした生理用品。ショーツの股部分が、生理の経血を直接吸収してくれます。価格は¥1,000台から¥5,000以上するものまでさまざま。紙ナプキンよりも金額は高めですが、洗って繰り返し使えるので経済的ともいえるでしょう。

吸水できる量は10mlから140ml、使用時間は3時間から12時間程度です。メーカーや種類によって差があるので、自分の経血量やシーンに合わせて選びましょう。

吸水ショーツを使ってみて感じたメリット&デメリット

ライターが実際に使ってみて感じた、吸水ショーツのメリット&デメリットを紹介します。

メリット

・紙ナプキン代が浮く

生理の経血量には個人差がありますが、2日目や就寝時にはナプキンとの併用が安心。それでも、紙ナプキンの使用量を減らせるので、長期的には経済的といえそうです。

・量の少ない日は漏れずに快適

生理の1日目や4日目以降など経血が少ない日は、朝履いて1回交換または夜まで交換なしで問題ありませんでした。自転車に乗る、軽いストレッチで脚を開くなどの動きをしてもまったく漏れず。ショーツの吸水許容量を超えない限りは、接触部の濡れた感じもなく、快適に過ごせます。

・生理前後の紙ナプキンの無駄な使用を減らせる

生理前後に、念のために付けておいた紙ナプキンが無駄になってしまうことってあるはず。でも、吸水ショーツなら、とりあえず履いておけば紙ナプキンを無駄にすることなく安心して過ごせます。

デメリット

・ショーツをおろして再度履くときに違和感がある

経血量が多い日や長時間の使用後は、トイレに行きショーツを履きなおすタイミングで、ヒヤッと冷たく感じることがありました。

・洗濯の手間がかかる

吸水ショーツは手洗いが必要。手洗いで汚れを落としたあとにネットに入れて洗濯機で洗うこともできますが、他の洗濯物に色移りの心配もあるため、分けて洗うのがいいでしょう。こうした作業が面倒に感じるかもしれません。