しかしNHKの対応が誓約書止まりで、厳しい“身体検査”が行われていないのではとの批判もある。16日放送のフジテレビ系情報番組『めざまし8』では、コメンテーターとして出演したカズレーザーが『-決戦-』の公開中止の可能性に触れる中で、「作り手とか配給会社は、出演者になぜ薬物検査を実施しないのかなと毎回思う。かなり大きなお金が動くんだから、リスクを負っているんだから、やったほうがいいと思うし、それを嫌がる人はオファーを受けなきゃいいだけなので。(そうすれば)問題が起きないのにと毎回思いますね」と持論を述べていた。

 不祥事による降板で賠償金が発生すれば、芸能事務所にとっても大きな損失となるが、何より共演者や関わったスタッフに多大な迷惑をかけることになる。『-決戦-』のプロモーションはすでに始まっており、12日には都内でプレミアイベントも開催されたばかり。ここにも永山は出席しているが、まだ未発表のメディア出演も数多くあるとみられ、これらはお蔵入りとなると思われる。永山の逮捕で『-決戦-』の宣伝に影響が出ることは必至で、主演の北村ら他のキャストたちも今後の取材対応に苦労することだろう。

 ジャニーズ事務所は過去に全所属タレントへの薬物検査が実施されたと報道されており、先日もKAT-TUN・中丸雄一が、今でもタレントへの薬物検査は定期的に続いていると言及していたが、今後は特定の事務所に限らず、タレントへの“身体検査”がしっかり行われる業界へと変わっていくことが求められるのかもしれない。