100円セール消滅後のミスド
100円セールが消滅した2016年以降、ミスドの売上はしばらく減少が続きましたが、2020年から増加傾向に転じています。2020年、2021年は新型コロナウイルス禍の影響があったものの、売上高は増加しました。
決算期 | 売上高 |
---|---|
2016年3月期 | 440億700万円 |
2017年3月期 | 401億5,100万円 |
2018年3月期 | 376億2,400万円 |
2019年3月期 | 354億2,600万円 |
2020年3月期 | 362億6,300万円 ※コロナの影響あり |
2021年3月期 | 365億6,100万円 ※コロナの影響あり |
100円セールをやめたあと、ダスキンは商品の値下げに加え、有名チョコレートブランド「ヴィタメール」とのコラボ商品の発表や、ピッツァ(一部店舗)やホットドック、エスプレッソの販売など、新たな取り組みを始めました。
また「ミスドゴハン」と銘打ったセットメニューを販売するなど、ドーナツショップのイメージからの脱却も図っています。
ミスドは新しいスタイルを構築できる?
かつて「ドーナツはミスドで買う」というイメージが定着していましたが、コンビニエンスストアがミスドにも劣らないドーナツを自社で開発するようになり、ミスドを脅かす存在となりました。また、ミスドのコアな購買層である女性の間で低カロリー指向が高まっていることは、ミスドにとって逆風となりました。
そのような状況を受けて、ミスドは100円セールのような「安売り」に頼らず、新しいお店の姿を模索しています。今後、ミスドがどのようなスタイルを築くのか注目です。
文・はせがわあきこ
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